いざ、海外に旅立つときになると海外旅行保険について考えなければなりません。その時になって「クレジットカードをもっていると海外旅行保険がついてくるはず」という事を思い出す方も多いかと思います。
クレジットカードで海外旅行保険の適用を考えた時、
②治療を受けるときどこで?費用は立て替えるべきか。・・・確認2「支払い方法について」
③補償内容が十分だろうか。・・・確認3「補償内容について」
④いざというときどこに連絡すればいいのだろう。・・・確認4「緊急時について」
⑤いつまで保険の適用期間になるのか。・・・確認5「期間について」
以上のことを理解していただいた上で、次に海外旅行保険付きのおすすめクレジットカードを紹介していきたいと思います。
おすすめのカードに関しては、特にニーズの多いものを紹介したいと思います。
②家族、子供にも保険が適用されるカード。
③海外旅行がより快適になり、かつ保険が付帯されているカード。
では、まず海外旅行保険付きのクレジットカードの重要な5つの確認事項から説明致します。
1. 海外旅行保険付きカード|5つの確認事項。
確認1. 自動付帯か利用付帯か。
海外旅行保険が付帯しているカードだがいつ補償期間が開始されるのか、カード会社に連絡する必要があるのか、といった事を疑問に思われた方もいるかと思います。基本的には、海外旅行保険が付帯されているクレジットカードには補償開始となる条件として2種類の方法があります。
①自動付帯・・・カードをもっているだけで保険が適用される。
②利用付帯・・・旅行中にカードを利用することによって保険が適用される。
①の自動付帯のカードであれば「何もしなくても持っているだけでOK」であり、②の利用付帯の場合は「持っているだけではNG。利用してはじめて保険が適用される」カードであることを覚えておきましょう。また、利用付帯にも何に支払ったかによって適用されるかどうかが決まる場合もあるので利用付帯カードの場合は、その点もよく確認しておきましょう。
確認2. 支払い方法:立て替えか、キャッシュレスか。
次に、海外で保険適用時の支払いに関しての確認です。有名な話でアメリカで虫垂炎になったり医療費の高い国で数週間入院するとすぐに数百万という金額がすぐに必要となってしまって驚いた!といった話を聞いたことがあるかもしれません。
そのため保険が適用された場合でも支払いを多額の現金で立て替えるか、それともキャッシュレス(立て替えの必要がない)かは重要なポイントになります。海外旅行保険の補償額が十分な場合でも「キャッシュレスか、立て替える必要か」というポイントは必ず確認しておきましょう。
確認3. 補償内容/額について。
海外旅行保険の補償内容で重要なのは主に病気になったときの費用「治療・救援費」と、盗難などにあった際の「携行品損害」の2つだ (旅行保険の補償内容や必要となる目安の補償額を知りたいかたは「海外旅行保険が必要な3つの理由」を参考にしてください)。
ここで説明したい重要なポイントとは、カードを複数枚もっていた場合の以下①②となるという事実です。この点はクレジットカードで海外旅行保険を利用する場合、非常に重要なポイントになります。
②その他の補償に関しては「合算」される。
つまり、クレジットカードを複数枚もっていれば死亡保障以外の補償は合算されるとういうことです。仮に治療費が100万補償のカードが2枚あれば補償額は合算して200万円。死亡補償が5000万円と2000万円のカードがあれば、高いほうの5000万円となります。
あなたが所有しているカードの死亡補償以外を合算してみるとご自身の「クレジットカードの海外保険補償額」となるので確認しておくことをおすすめします(先ほども述べたように自動付帯か利用付帯かは注意!)。
確認4.緊急時の連絡先/事故対応について。
海外で病院に行く必要になった時、医療費キャッシュレスのクレジットカードの場合、まずはクレジットカードの海外電話相談番号に電話して最寄りのキャッシュレス対応の病院を紹介してもらいましょう。それから診断に向かうことになります。確認せず飛び込みで病院に行った場合はキャッシュレスにはならない場合が多いので注意が必要です。
また治療費以外の補償に関しても提出が必要な書類や、申請をする期間が決まっている場合が多いので、トラブルが起きた際は早めに確認しておく事が大切です。
そして意外に多いのが、普段国際電話をかけなれていたにと電話の掛け方がわからないというケースです。特に、トラブル時は気が動転しているだろうから、あとでネットで調べようと思うより「クレジットカード会社の海外連絡先」と「国際電話の掛け方」はすぐに確認できるようにスマホなどにメモしておくことをおすすめします。
①電話番号「018-888-9289(楽天カード)」の場合。
②先頭の「0」を取り国際電話識別番号「001」を入力後、日本の国番号「81」を付ける。
③「001-81-18-888-9289」で発信すれば繋がる。
確認5. 期間について
海外旅行保険付帯のクレジットカードのほとんどが保険期間は3ヶ月(90日)に設定されていますが、それに満たないカードもあります。そのため、長期で海外に行く際には必ず確認しておきましょう。
◎旅行保険付帯クレジットカードのチェックポイント
再度、クレジットカードで確認していただきい項目をまとめます。
②キャッシュレスかどうか。
③補償内容、補償額は十分か。
1、死亡補償は所有しているカードで最も高額な補償額となる。
2、そのほかの補償が合算したものが補償額となる。
④緊急時の連絡先、電話方法を確認。
⑤カードの保険期間を確認。
以上をご理解頂けたら、つぎに海外旅行保険が付帯しているおすすめクレジットカードをご紹介します。
2. 海外旅行保険付きおすすめクレジットカード
2−1.年会費無料:持っているだけで保険が適用されるカード。
最初にご紹介するのは「自動付帯&キャッシュレス&補償額が多い」+「年会費無料」のクレジットカードです。海外旅行保険をクレジットカードで利用するなら絶対にはずせないカードです。無数にあるクレジットカードのなかでこれだけの条件が揃っているのは非常に珍しく海外旅行保険をカード選びのテーマにするなら、ぜひとも発行したいおすすめのカードです。
◎「JCB EITカード」
◎「エポスカード」
カード名 | 死亡・後遺障害保険金 | 傷害治療・疾病治療保険金 | 個人賠償責任 | 携行品損害 | 救援者費用保険金 |
---|---|---|---|---|---|
JCB EIT![]() |
2,000万円 | 150万円 | 2,000万円 | 20万円 | 100万円 |
エポスカード![]() |
500万円 | 200万円(+) | 2,000万円(+) | 10万円(+) | 200万円(+) |
合計 | 2,000万円 | 350万円 | 4,000万円 | 30万円 | 350万円 |
2−2. 家族、子供にも保険が適用されるカード。
クレジットカードのなかには家族も保険対象になるカードがあります(家族特約と呼ばれている)。持っているだけで、自身が旅行にいっていなくても家族が補償対象となります(たとえば配偶者と子供だけで海外旅行にいったとしても補償は適用される)。また、家族特約のカードでも本人以外(家族)はキャッシュレス対応不可で立て替えとなるカードも多いですが、以下のカードは家族特約+家族もキャッシュレスとなっているのが特徴です。
◎セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカード(自動付帯/医療費キャッシュレス)
カード名 | 死亡・後遺障害保険金 | 傷害治療・疾病治療保険金 | 個人賠償責任 | 携行品損害 | 救援者費用保険金 |
---|---|---|---|---|---|
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカード![]() |
5,000万円 | 300万円 | 3,000万円 | 30万円 | 200万円 |
2−3.海外旅行がより快適になり、かつ保険が付帯されているカード。
楽天プレミアムゴールドは世界400以上の都市、120以上の国や地域で800ヵ所以上の空港ラウンジを使用できる「プライオリティ・パス」が無料で使える唯一のカードです(通常プライオリティ・パスはプラチナ以上でないと付帯しない)。度々空港を利用する方にとっては年会費1万円でも十分にもとがとれる「空港での過ごし方」をかなり快適にしてくる1枚なので旅行好きなら是非とも作っておきたいカードです。
楽天プレミアムカード(自動付帯/医療費キャッシュレス)
カード名 | 死亡・後遺障害保険金 | 傷害治療・疾病治療保険金 | 個人賠償責任 | 携行品損害 | 救援者費用保険金 |
---|---|---|---|---|---|
楽天ゴールド![]() |
5,000万円 | 300万円 | 3,000万円 | 50万円 | 200万円 |
尚、上記のカードを発行する際はのポイントはお手持ちのカードが「VISA+α」にしておくことことをおすすめします。海外で最も使用できる「VISA」ブランドと、もう1種類違うブランドをもつことで使用できる幅が広がります。
3、まとめ:海外旅行保険付きクレジットカード
クレジットカードに海外旅行保険が付帯していることはカード所有者なら知っている方は多いかと思います。しかし、その多くの人が海外旅行保険付きのクレジットカードを過信している、もしくは補償額を合算できることを知らずに過小評価しているなと思う事が多々あります。
ただしい知識を持つことで、一度自分のカードを見直しておくだけで海外に行く度に時間と手続きの手間を省く事が出来、何よりしっかりと理解しておくだけで、有事の際に慌てずに対応できるという事が何よりのメリットかと感じます。事故発生後におもわぬ出費や不安になるまえにしっかりと事前に確認できることが確認し、必要であれば補償額を増額する仕組みをつくっておきたいところです。
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